山形でのシロアリ対策

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シロアリとは

こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。

今日は「シロアリ」について解説したいと思います。

白アリはゴキブリの仲間で、住宅に被害を与える害虫です。ただこの白アリについても、正しい知識を持つ事が白アリ駆除を目的としてうたった詐欺業者の被害を受けない事につながります。

シロアリの種類

まず住宅被害を出す可能のあるシロアリは、主に2種類います。一つはイエシロアリと、被害の8〜9割を占めるヤマトシロアリです。こう聞くとヤマトシロアリの方が恐ろしように聞こえますが、圧倒的に怖いのはイエシロアリです。違いはその性質で、イエシロアリは基本的に集団(数百万匹)で行動し、また活動に不可欠な水分を運ぶ能力に長け、食欲も旺盛です。一度イエシロアリが家に入り込むと数百万匹で一斉に柱を食べながら上を目指すため、柱はそのほとんどが空洞化し、場合によっては構造に大きなダメージを与えます。そのためイエシロアリの羽蟻が出たり、1匹出てきたら、もう手遅れになっている可能性もあります。イエシロアリの被害は本当に恐ろしく、家を潰すシロアリと言うことでイエシロアリと名前も付けられたとか。。。

本当に怖いイエシロアリ

ただ安心して下さい。イエシロアリは、この東北でまだ発見されていません。地球温暖化によって茨城県の海沿いまでは来た!等の情報もありますが、今のところ少なくても山形県では見つかっていません。つまり山形ではイエシロアリは生息していないため、ヤマトシロアリに対処していれば問題ない事が分かります。

どこにでもいる活動旺盛なヤマトシロアリ

ヤマトシロアリの特徴は、巣を拠点として広い範囲を単独行動し、湿気を好み、食べたところは土っぽくなるのが特徴です。またヤマトシロアリは何よりも開拓精神が旺盛で、目の前にあるものは何にでも噛みつきます。シロアリ駆除剤が塗られてようが、断熱材(味は良くなさそう)だろうが、コンクリートだろうが何でも噛み付いて進んで行きます。そのためコンクリートのクラック(割れ目)から屋内に侵入、土台がやられてたという事があるのもこのためです。ただ開拓心が旺盛な一方で、最初は単独行動です。また巣が作られ無い限りは湿気の多い浴室の下等の土台(コンクリート基礎の上に横たわる木)が食べられてスカスカになるような事はあっても、家が潰れるような被害になる事はありません。

ヤマトシロアリは対処療法で大丈夫

また女王アリが来なければ大量にアリが発生する事もないので、蟻道(ぎどう:シロアリの通った道)を見つけても小さいものなら焦る事なく再度通れないように撤去・封鎖・防蟻処理(ヤマトシロアリは同じ道を何度も往復します)すれば、その後同じ場所に現れる事はありません。また巣が近くにある場合は、やたらと蟻道を潰すよりも巣をたたく必要があります。

そのためヤマトシロアリが出た時には、現状の被害状況(例え蟻道が一本なのか、複数本なのかなど)を確認しながら、状況に合わせた駆除の計画を立てる必要があります。

過度な対策には気をつけて

ただシロアリの知識は建築関係者でさえ、場合によっては駆除業者でさえ曖昧な理解である事が多いと感じています。そのため一匹シロアリが出たからと家全体に多くの薬をまいてしまったことにより、住人の方の体調に影響がでてしまったり、構造材にいくつも穴を開けて薬剤を注入していたりと、シロアリと聞いて過剰に対応している現場が少なくないように感じています。確かにシロアリは対処しなければいけない住宅の問題の一つですが、構造や健康をおかしてまで対応することではありません。建築関係者はもちろんですが、住宅を所有している皆んなで正しい知識をつけて、住宅や健康という大切な財産を守っていく必要があると考えています。今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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