本当は幸せな狭い家

こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。

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住宅の広さ

今日は「家の広さ」について解説したいと思います。仕事を始めて様々な建物に興味を持つようになり、新鋭や過去の建築家の作品等多くの建築を見た中で、大きく印象に残っている住宅があります。それが前川國男の自邸と、斉藤助教授の家(清家清)です。

前川國男自邸(110㎡)は、東京にある江戸東京たてもの園で中に入り、その空間の無駄の無さと解放感、線と空間の美しさに、すぐにファンになってしまいました。それから数回、コロナが流行ってからはバーチャル開園していたため、それこそ何度も見に行ってこんな建物を建てたいと図面をトレースしたりもしてました。

斉藤助教授の家(71㎡)は過去の建築家の図面集をパラパラめくっている中で見つけ、こんなに狭い空間で人が住めるのかと衝撃を受けました。実際、斉藤助教授はここに21年間住んだそうで、実際にこの空間に家族3人で生活していた事にも感銘を受けました。(最初から助教授だったのか、講師から始まり最後に助教授だったのかどうでもいい事も気になってますが…)

狭い家の方が幸せ?

この2つの住宅の事も少し忘れていたのですが妻とどんな家に住みたいかという話題になった時、妻は迷わず「平屋に住みたい」と言いました。それは平屋の意匠性が良いからだったのですが。その後平屋を前提に、書籍を読み倒していたところ「あえて選んだ狭い家」という書籍に出会いました。

内容は、幸せは家の広さに比例しない。むしろ反比例する事もあると言う内容でした。その内容を読んでから、「本当に家族にとって一番、また長く幸せな広さ」ってどれぐらいだろうと考えるようになりました。そして考えれば考えるほど狭い家の方が幸せ度が高いのではないかと考えるようになりました。

狭い家に住んでみる

そこで、この寒河江に引っ越ししたタイミングで45㎡のアパートに引っ越しました。私の家族は子供3人の5人家族なので、今年で2年となりますが、2年住んだ結果妻と出した答えは「流石に狭すぎる…」というものでした。一方、3人家族だったり、もっとミニマリストになれるならやれるかもしれないと自信がついたのも事実です。

そこから見えたもの

現在、日本のマンション含めた平均の広さは75㎡程度で、住宅は100㎡以上が一般的で当たり前の㎡数です。そんな中、あくまで私の家の場合ですが、家は5人家族であれば生活する空間は50㎡あれば十分。ただ収納を考えると、ここ寒河江ではスタッドレスやスノーダンプ、また洋服なども含めた保管場所などを考えると、60〜80㎡あたりが妥当な気がします。まだ自宅の設計検討中ですが、先人達の設計のように幸せで美しい設計がしたいです。本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

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