サーキュラーエコノミーな住宅って

目次

循環型社会の住宅(サーキュラーエコノミー住宅)

こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。

今日は「サーキュラーエコノミー」というテーマについてお話したいと思います。

循環可能ってどういう事

簡単に言うと循環型社会ということで、昔から環境の事を考えると、二言目には必ずこの「循環型」の三文字が出てきました。数年前にはSDG’sという「持続可能」という言葉に置き換わったりしていますが、軸として言っている内容はだいたい同じで、少ない負担で循環させようと言うものです。

どんな住宅にすれば循環出来るか

それではどんなものが循環可能かと言うことを考えた場合、出来る限り地中の物を使わない事だと考えています。それは石油に代表される地下資源だったり、鉱物や鉄、使っても土までかなと思います。

住宅の構成材料として考えた場合、先ずは木造です。他のどんな構造も地中を掘らないと作れない構造ですが、木造は正に循環可能なモノそのものです。一軒の建物が朽ちる前(平均建替年数26年の今の日本住宅では駄目ですが…)に次の家を建てる木材が育ってしまいます。

本当は基礎なんかも明治までの住宅のように、石など別の材料を使いたいし、以前の自宅の基礎が大谷石と玉石基礎で100年持った事も踏まえ、もしコンクリート基礎に代わる、耐力的にもつ構造があれば絶対に利用したいと考えています。理由としてはコンクリートはその製造過程で多くの二酸化炭素を排出するからです。今は変わる材料が無いので仕方なくコンクリートを使っていますが、品質と価格の安定した代替材料が開発されれば是非変えたい構造材の一つです。

最近、気になっているのは土です。先日読んだ「新建築」という雑誌には、50センチぐらいの土壁で断熱を取っている建物もありました。

排除したいもの

何と言っても石油由来の製品の排除です。食品のパッケージをはじめとした多くの生活用品。住宅についても断熱材から防湿気密シート。樹脂窓枠や衛生機器に至るまで今や石油由来製品に触れない日が無いぐらいに人の生活は石油を消費して回っていて、これが一番循環しません。しかも値段は安く整形が容易だから今も多くの物が石油由来製品に代わっていく過程のものも少なくありません。でも良くよく考えてみると、樹脂は紫外線に弱く風化し、長い時間経過したものはバリバリ割れたり破れたりしてしまいます。長くもたないもので気密性や断熱性を確保したりしても、本当に長くもつのでしょうか。

循環しないのに長く保たない

私は今の日本の技術である外皮平均熱貫流率(UA値)や、以前から利用されていた熱損失係数(Q値)、すき間面積(C値)等の考え方について、建築にとって必要な考え方だと認識しています。ただ本当は新築同様に、その建物の20年、40年、60年経年後の同様の値について、調査するべきだと思います。60年もたせようと考えたら樹脂(ビニール)は選べないと思うからです。

近所の100年以上の建物を見て下さい

一方50年もつ木材はざらに有るため、長くもつ家を考えた時必要なものは一目瞭然であるように思えます。

でもきっと業界的にも短命のスクラップビルドの方が都合が良いんだと思います。。私はこの業界を少しずつでも変えていければ良いなと思います。今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次